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百日咳について、今年は4月20日までに101件報告されており、昨年1年間の発生件数4件を大きく上回っています。
内訳としては、10歳代の感染者数が全体の7割を占めています。
百日咳は、百日咳菌による感染症で一年を通じて発生がみられます。乳児の場合、無呼吸発作など重篤になることがあり、生後6か月未満では死に至る危険の高い病気ですが、成人では、比較的軽い症状で経過することが多く、受診・診断が遅れ感染源になることがあるため、乳児の周りでは特に注意が必要です。
有効な予防方法は予防接種で、予防接種法に基づく定期予防接種が行われているため、生後2か月から5種混合ワクチン(※1)を4回接種することとなっているので、できるだけ早く1回目の接種をすることが重要です。
また、日本小児科学会では、小学校就学前にワクチン効果が薄まることから、任意での3種混合ワクチンの2回追加接種(学校就学前の1年間、11-12歳)を推奨しているところです。
※1:ジフテリア・百日せき・破傷風・不活性ポリオ・ヘモフィルスインフルエンザ菌b型
予防接種以外の対策として、基本的な感染症対策である「小まめな手洗い」や「咳エチケット」を心がけていただき、十分な休養やバランスの取れた栄養摂取、室内の換気や効果的なマスクの着用といった自主的な感染予防対策をお願いします。また、せきが続くなど体調が悪いと感じたら、早めにかかりつけ医などの医療機関を受診することをお願いします。
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