ここから本文です。
令和7年6月7日、県内の医療機関から重症熱性血小板減少症候群(SFTS)による死亡例の報告がありました。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、主に病原体を持ったマダニに咬まれることでおこる感染症です。マダニが媒介する感染症にかからないためには、マダニに咬まれないことが重要です。
県民の皆さんに予防に対する注意喚起をお願いします。
感染者:三豊市に住所を有する60歳代女性
病原体:フレボウイルス属SFTSウイルス
推定される感染経路:マダニに咬まれたと推定
発症日:令和7年5月25日
症状:発熱、筋肉痛、神経症状、全身倦怠感、白血球減少、血小板減少
経過:入院加療中に死亡
(特記事項)
本発表は感染症の発生又は防止を図るため、県民へ注意喚起等を行うものです。つきましては、患者及び家族
等の個人情報については、プライバシーの保護の観点から、提供資料の範囲内での報道をお願いします。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、マダニにより媒介されるSFTSウイルスによる感染症です。6~14日の潜伏期間を経て、発熱、消化器症状(食欲不振、吐き気、おう吐、下痢、腹痛)が多くの症例で認められ、その他、頭痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、呼吸不全症状、出血症状などを起こし、日本の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)患者の致命率は約30%と報告されています。
感染経路は、マダニを介したものが中心ですが、ペット等の動物から人への感染も報告されています。対症療法が主体となりますが、病状の進行が予期される場合には、抗ウイルス薬(ファビピラビル)を使用することも検討されます。
令和2年 |
令和3年 |
令和4年 |
令和5年 |
令和6年 |
令和7年 |
|
香川 | 3 | 2 | 1 | 7 | 5 | 1 |
全国 | 78 | 110 | 118 | 134 | 122 | 56 |
香川県:2025年6月9日までの報告件数の累計(本件含む)
全国:2025年6月1日までの報告件数(速報値)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)による死亡例の発生に伴う注意喚起について(PDF:671KB)
このページに関するお問い合わせ