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ただいま上程されました議案の御説明に先立ち、2点について御報告いたします。
第1点は、瀬戸内国際芸術祭2025についてであります。
4月18日に開幕した瀬戸内国際芸術祭2025につきましては、先月25日に38日間の春会期を、無事終えました。
6回目となった今回の芸術祭は、大阪・関西万博と同時期の開催であり、外国人観光客の増加などが想定されることから、混雑対策にこれまで以上に力を入れた結果、春会期においては大きな混乱もなく、32万人余に上る来場者をお迎えすることができました。
8月1日に開幕する夏会期は、本県沿岸部の志度・津田エリア、引田エリアが新たな会場エリアとして加わり、地域の特色を生かした作品展開を図ってまいります。また、直島では5月末に直島新美術館がオープンしており、豊島、大島などでも、新たな作品が公開されます。さらに、高松港では、ベトナムの食や工芸などを紹介する「ベトナムプロジェクト」を実施するなど、国際芸術祭としての取組みの充実を図ってまいります。
今後は、地元市町や関係機関と緊密に連携し、作品制作や受入態勢の準備をさらに加速させるとともに、暑さ対策にも意を用いるなど、夏会期の開幕に向けた準備に取り組んでまいります。
第2点は、かがわ総文祭2025についてであります。
「讃岐に咲くは 才の花たち」の大会テーマのもと、全国から高校生約2万人を香川の地に迎え、第49回全国高等学校総合文化祭・かがわ総文祭2025が、来月26日から6日間にわたり開催されます。
大会のオープニングを飾る県立アリーナでの総合開会式は、次年度開催県である秋田県と本県の生徒実行委員会との交流ステージや、イタリア、ベトナム、韓国から招へいした高校生のステージのほか、郷土香川への思いを込め「香川らしさとは何か」をテーマとする構成劇など、高校生が企画・運営する多彩なパフォーマンスを披露いたします。
また、総合開会式の後には、各都道府県代表のマーチングバンドやバトントワリングなど、総勢千人を超える高校生が、美しい瀬戸内海をバックに、玉藻公園北側の水城通りを行進する圧巻のパレードを準備しております。
この開会行事をはじめとして、合唱や書道、花いけバトルなど、全23部門の大会を、県内各地で開催することとしております。
本番まで1か月余りとなりましたが、引き続き、県議会をはじめ、県民の皆様のご理解とご協力を賜り、各都道府県を代表して晴れの舞台に立つ高校生はもとより、大会を陰で支える多くの高校生にとりましても、大会テーマのごとく、色とりどりの見事な花を咲かせる大会となるよう、万全の準備と機運の醸成に取り組んでまいります。
さて、今議会に提案いたしました議案は、令和7年度一般会計補正予算議案など8議案であります。
第1号議案の補正予算議案について、その内容を御説明いたします。
まず、国において高校授業料支援の対象者の範囲を拡大したことに伴い、高等学校等就学支援金制度の所得制限により授業料を支払っている世帯の高校生等に対して、臨時支援金を支給し、経済的負担の軽減を図るものであります。
また、若者の県内定着や地域産業を担う人材の育成・確保などの観点から、県立大学の設置・拡充に関して、検討・調査を行うための経費を計上しようとするものであります。
以上が歳出の内容でありますが、これらにより、今回の一般会計補正予算の総額は6億1,700万円余となっており、財源としては、国庫支出金6億700万円余、財政調整基金からの繰入金900万円余となっております。
次に、第2号議案は、関係省令の一部改正に伴い、離島振興対策実施地域における県税の課税免除対象となります特別償却設備の新増設の期限を延長等するもの、第3号及び第4号議案は、それぞれ、関係法律の一部改正に伴い、引用している条項を改めるもの、第5号議案は、地方公務員の育児休業等に関する法律の一部改正に伴い、育児のための部分休業及び子育て部分休暇について、1年につき10日相当を超えない範囲内での取得を可能とするなど、所要の改正を行うものであります。
第6号議案は、看護師の人材確保が困難となっている状況等を踏まえ、県立病院に勤務する看護師の定年年齢を65歳とするもの、第7号議案は、警察法施行令等の一部改正に伴い、香川県警察に勤務する警察官に対し支給する被服の品目を改めるため、所要の改正を行おうとするものであります。
第8号議案は、高松港コンテナターミナルで使用するコンテナ運搬機械の取得について、議会の議決を得ようとするものであります。
以上、提案いたしました議案につきまして、その要旨を御説明いたしましたが、議員の皆様方におかれましては、御審議の上、よろしく御議決賜りますようお願いいたしまして、説明を終わります。
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